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【注意:この記事は『西日本新聞』の承諾のもとに掲載しています。複製、転載は出来ません。】



 大牟田出身の中林朗夫さん(31)が、歩いて日本一周9024kmの旅を達成した。「自分の生き方を見つめ直したい」とはじめた旅でのさまざまな出会いをつづった「泣き虫男、歩いて日本一周してきます」(エイ出版社・777円)を七月、出版する。中林さんは「夢を叶える大切さを知って欲しい」と話している。
 地元の高校を卒業後、東京で働いていた中林さんが仕事を辞めて旅を始めたのは2003年3月。JR東京駅前をスタートし北海道、本州の日本海側を回って故郷大牟田に着いたのは同年9月。アルバイトで資金を貯めて04年3月に再出発。南下して屋久島や沖縄を回り、九州や四国、本州の太平洋側北へ。JR東京駅にゴールしたのは昨年10月末、9024キロの旅だった。
 国道沿いにテントを張って寝泊りするなどの「半野宿」の生活。一日平均30Kmを歩く体力的なきつさや、ホームシックもつきまとう。一方で、「一緒に飲もう」と沖縄の住人がサンシンを弾き酒宴を開いてくれたり、四国の四万十川ではカヌーの達人が住み込みで働かせてくれたりと、多くの厚意に支えられたという。
 旅の期間中、出会いや心境を記し続けたホームページへのアクセス数は20万件にも上った。本のタイトル「泣き虫男・・・」は、多くの人の支援で達成できた旅の感動を込めた。
 将来に夢が持てず「自分探し」のために始めた日本一周の旅。現在、東京で派遣社員として働く中林さんは「旅に答えはなかったが、一つの夢をかなえた事が大きな自信につながった。同じ思いをしている同世代の人に、ぜひ読んでほしい」と話す。
 「試練編」と題した同著で旅の前半を紹介。後半については今後出版予定。


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